2010年03月20日

マルドゥック・スクランブル

手に取ったら、そこはSFな風が吹いていた。 沖方 丁著 ハヤカワ文庫 * The First Compression - 圧縮 * The Second Combusion-燃焼 * The Third Eshust-排気 * の3部柵。 >「死んだ方がいい」
>少女は、ほとんど声にもならない声で、そう囁いた。
> [中略] 本音でも何でもない言葉のノイズだった。
ちょっとだけ見てみるかと、本屋で見かけた冒頭の文。 ハヤカワ文庫の翻訳SFが好きなおいらには、このざらつき硬い風の色はもうたまりません。 いきなり3部冊まとめて買って、読み尽くしましたです。 しかも、ぐぐっと引き込まれたのは、カジノのシーンから。 さざなみのように繰り返す単語のなみと、無機質な確率論、そして心理戦。 自分がお金を掛けているわけでもないカジノのシーンにエクスタシーに似た感覚を味わうとは思っても見ませんでした。 最近のライトノベルにはあまり感じない砂粒まじりのような硬さのある風。 受け付けない人はとことんダメでしょうから、みんなに進められる者ではないかもしれませんが、おいらにとってはクリーンヒットでした
posted by たぬべえ at 08:20| Comment(2) | TrackBack(0) |
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