かれこれ20年以上前の本で、絶版どころか出版社がすでに倒産してしまった本なので
古本屋でないとまずは手に入らないだろう本です。
まぁ、手軽に人に勧められる本ではないので、今回は簡単に内容のご紹介から。
この本は、ガイドとあるとおりSFやファンタジーの作品の紹介本でして、
初心者に対して、毎月1作品を3年間つまり36もの作品の本の魅力を紹介する形式をとってます。その初めの一年で紹介しているタイトルを書き出すと次のようなシリーズ。
・指輪物語
・ナルニア国物語
・火星シリーズ
・リフトウォー・サーガ
・ゲド戦記
・歌う船 & 蜜月旅行
・エルリック・サーガ
・魔法の国ザンス・シリーズ
・光車よ、まわれ!
・アンバー・シリーズ
・ファファード&グレイ・マウザー・シリーズ
ある程度本を読む人にはこれだけで通じると思いますが、今でも通じるファンタジーやSFの贅沢な入り口なのです。
そしてこの本の楽しいところは、摩由璃さんの体験とこの本のここが好きという主観が入りまくり。
乱れ飛ぶ☆マークとともに、実際に読む以上に読んだような気になってしまうお得な本なのです。
さて、このSF&ファンタジー・ガイド<摩由璃の本棚>。
20年前の出版された絶版本をなんで今さら紹介したのか。
それほど深い意味はありません。言うならば、単に買ったのを自慢したいだけなんですよ(^^;
少し思い出をたどると、この本はウォーロックという雑誌で連載されていたコーナーをまとめた本でして、連載時はよく読んでました。
そして、ちょうど今、息子がその当時の自分と同じ年代。
しかみ、息子は、指輪物語を読むぞと予習としてDVDを見てたりするので、
次になににはめようかとワクワクしているわけなんですよ。
で、おすすめ本を探すにあたり、単行本としてのこの本がどうしても欲しく、古本を通販で取り寄せたと。
今回、改めて読みなおして気がついたのは、おいらの文体。
摩由璃さんの影響をかなり受けています。当時あこがれでしたからね。
わかりやすいのが、時折使っている文末の☆や♪。すっかり忘れていましたが、読み返した今ではこの方の文章以外には要因が考えられません。
そういえば読み手に柔らかいイメージを意図的に与えようと、語り口を真似をした時期もありましたね。
それだけではなく、映画化されて一層知名度がました指輪物語や、
野にさらされた頭蓋骨がごときの肌の色のエルリック・サーガ。
これらを読んだのも、この連載が入り口でした。
つまり、いろんな意味でのおいらの人生の方向を決めた本との再会の一冊でした。
この本は独り占めするのは、なんとなくもったいない。
だから、SF&ファンタジー・ガイドで紹介している本のうち数冊。
時代が変わって新訳がでているものもありますので、自分として読み返して紹介できたらなと思ってます。
2014年09月23日
SF&ファンタジー・ガイド<摩由璃の本棚>
posted by たぬべえ at 01:49| Comment(0)
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